今回訪れたのは、京都市の洛中にある喫茶店、クロンボである。
筆者にとって京都の飲食店と言えば、一見さんお断りのように、いろいろと難しいイメージがある。もちろん、今回訪れたクロンボは一見さんお断りではないのだが、小さなお店なので、よそ者である筆者にはやや入りづらい雰囲気がある。
特選カレーが名物とのことだが、訪れたのは朝だったので、モーニングセットにした。
ミニサンドイッチは、ゆでたまごやスクランブルエッグではなく、半熟の玉子焼きのようなものが挟んであるところが特徴的だ。これが和風テイストでなかなか美味しい。
さて、本題の「クロンボ」について聞いてみると、答えは一瞬だった。
「看板にダッコちゃんがあるでしょ?」
やはり、静岡のクロンボと同じく、かつてのダッコちゃんブームに便乗した命名であった。
「クロンボという店に難癖つけまくった堺市の親子を知ってますか?」
と聞いてみると、
「昔そんなんありましたね。うちには来なかったですよ」
ということだ。
ここでも、黒人差別をなくす会の足跡は見ることが出来なかった。やはり川崎のクロンボはビギナーズラックというものだったのだろうか。
ところで、台湾、香港、シンガポール辺りには「黒人歯磨き」なるものがあると聞いたので買ってみた。
この歯磨きも、かつてはポリティカル・コレクトネス・クレーマーによる迫害を受けたというが、頑なにブランドを守り続けている(もっとも、昔はDARKIEという英語名で、黒人の顔のイラストもいかにも「くろんぼ」という絵柄だったのが、抗議を受けてDARLIEと改名し、今のように爽やかな絵柄になったらしい)。全国の「くろんぼ」も、この歯磨きのように死守されるべきだ。
ちなみに、台湾には「白人歯磨き」もあるという。しかし、こちらは黒人歯磨きほど売れていない。黒人の圧勝である。
ポリティカル・コレクトネス・クレーマーはそんなに平等が好きなら「白人歯磨きが売れないのは、白人差別だ」と発狂してみるべきではないだろうか。