今回は、愛知県大府市にあるクロンボにやってきた。
今度のクロンボも喫茶店である。愛知、岐阜の喫茶店と言えば、モーニングサービス(単に「モーニング」と言われることが多い)である。最近はコメダ珈琲によって全国区になってしまったが、もとはこの近辺が発祥らしい。
モーニングとは、営業開始から朝10~11時の間であれば、コーヒーを注文すると軽食が一緒に付いてくるサービスのことである。
無論、このクロンボにもモーニングがある。レギュラーコーヒーを注文すると、厚切りのトーストと、ゆでたまご1個が付いてくるという、オーソドックスなものであるが、350円と安い。さらにこのお店の特徴があるとすれば、テーブルの上のマーガリン、ジャム、マーマレード等を自由にトッピングできることだ。
ちなみに、岐阜辺りのモーニング激戦区に行くと、さらにサラダ・ハム・デザートが付くなど、もはやコーヒーよりも食事がメインという状態になる。さらに、格安の弁当が店に積み上げてあるので、喫茶店でモーニングを食べて、昼食の弁当を買って出勤するのが日課になっているビジネスマンも多いだろう。
さて、定例の質問タイムである。なぜクロンボなのか?
クロンボが開店したのは38年前の8月のこと。店主の子供が皆日焼けしていて、周囲の人に「あんたんところの子供はみんなクロンボだ」と言われたのが由来。「ダッコちゃん」とも「ちびくろサンボ」とも関係ないという。
例の堺の親子については知らないそうだが、こんなことがあったという。
「お客さんで、クロンボは差別用語だと言う人がいたけど、ずっとこの名前でやってきたので、そんなん言われても知らんし」
帰り際にマッチを頂いた。イラストは日焼けした子供とは関係なさそうな気がするが、深くは突っ込まないことにした。