部落探訪(28)奈良県天理市嘉幡町
天理市嘉幡(かばた)は古代からの歴史があり、なおかつ朝鮮からの渡来人により開かれたとの記録がある、珍しい部落である。 1935年の記録では、73世帯、地名は「嘉幡西方」とある。その名の通り、現在「嘉幡町」と言われる地域には概ね2つの集落があり、そのうち西側が部落である。 自治会名は「嘉幡西」である。 部落内の道は比較的広いが、他の部落で見られた路上駐車は全く無い。...
View Article鳥取ループは「同和地区出身者」であることを表明します
誰が「同和地区出身者」なのかということは、そもそも非常にいい加減なことであって、裁判で主張すべきことではないと思っていたのですが、奇しくも横浜地裁で鹿子木康裁判官が「同和地区出身者」の存在を認めて、その要件を明らかにしました。すなわち、同和地区という一定の区域の出身者が同和地区出身者ということです。...
View Article横浜地裁相模原支部第3回審尋
本日は、片岡明幸解放同盟副委員長が私のマンションを差し押さえた件で、横浜地方裁判所相模原支部で保全異議の審尋がありました。 提出した書面は以前の記事で紹介した通りです。...
View Articleデータから見た朝鮮学校(前編)
朝鮮学校と言えば、朝鮮総連、北朝鮮との関係がイメージされがちである。一方、児童生徒や親がどのような方々で、どのような考えでいるのかということを知る機会は少ない。 示現舎では、大阪朝鮮学園の補助金裁判に絡んで、大阪朝鮮高級学校の父兄に対して行われたアンケートの結果を独自入手した。そこから、朝鮮学校のリアルの一片を垣間見ることができる。 生徒の家庭は意外にお金持ち?...
View Article「ネットの電話帳」裁判サイト側が敗訴で控訴へ
※画像はネットの電話帳の1日のアクセス数の推移。 ネットで電話帳を検索できるサイトとして、知る人ぞ知る「ネットの電話帳」。2015年8月14日、そこに掲載されている電話帳掲載情報の削除を求めて京都地裁で提訴されていたのだが、2年近くたった先日の4月25日、ようやく判決が下された。 結果は様々な新聞が報じている通り、ネットの電話帳に対して情報の削除と賠償金の支払いを命じる内容である。...
View Articleネット放送GWだよ同和と在日本日夜8時~9時
示現舎はゴールデンウィーク期間中は更新をお休みしますが、本日はゴールデンウィーク特別企画としてネット放送を行います。 Youtubeで本日(4月30日)夜8時から1時間の予定です。後で聞くことが出来ますので、聞き逃された方も心配ありません。 内容は4月12日に東京都国立市で行われた集会のレポート、菅野完取材の裏話、住所でポン!の話題等を予定しております。...
View Article部落探訪(29)神奈川県川崎市宮前区馬絹矢中
今回訪れたのは、かなり都市化が進んだ部落である。1934年の時点で世帯数は21、部落名は「矢中」。現在の川崎市宮前区馬絹(まぎぬ)が該当する。周辺地域は「宮崎台」との呼称もある。 ただ、都市に埋もれた部落であっても、大抵は様々な形でその痕跡を見ることができる。 まず、先に「横浜家系ラーメン 宮前商店」でラーメンを食べてから部落へと向かった。部落はこの店の後ろ側にあるらしい。...
View Article自由同和会四條畷支部の隣(?)にある謎のトトロの館
大阪府四条畷(しじょうなわて)市の田原台(たわらだい)というところに、「トトロの館」と言われる物件がある。その名の通り、コンクリートによる「猫バス」と「トトロ」の造形物があり、非常に目立つ建物だ。 しかし、商店というわけでもなく、個人の民家のようであり、そのたたずまいは金持ちの家のようだ。一度シャッターが開いていたところを見たという住民によれば、ガレージの中には高級車があるという。...
View Article朝日新聞が報じた「獅子舞への参加を許されなかった被差別部落」とは?
5月22日の朝日新聞に「けがれる…獅子舞参加を許されず 「同じ氏子」と訴えて」という記事が掲載された。書いたのは小若理恵記者で、実は本サイトでも話題にした「隠れた部落差別、今も ふるさとの料理出したら離れた客」を書いたのと同じ記者である。...
View Article「誤解を招く表現」と部落が参加した祭りの記事が宍粟市の広報から消された
同じ神社の氏子ではないながら、他の4地区と一緒に伊和(いわ)神社の祭りに参加するようになった宍粟(しそう)市一宮町(いちのみやちょう)嶋田(しまだ)部落。2009年11月の「広報しそう」にその祭りの様子が掲載され、「幼いころから憧れてきた」と部落の出身者の喜びのコメントも載せられた。無論、市の広報に「同和」や「部落」といったことは一言も書かれていない。しかし、解放同盟から差別ではないかといった申し入...
View Article東京高裁第1回保全抗告審尋
3月16日に横浜地裁が全国部落調査等の出版禁止を維持することを決定しましたが、それに対して東京高裁に保全抗告をしました。そして、その第1回目の審尋が5月26日に行われました。 示現舎側の提出書面は次の通りです。 保全抗告状A-H29-3-27.pdf 保全抗告状B-H29-3-27.pdf 保全抗告理由書A-H29-4-10.pdf 保全抗告理由書B-H29-4-10.pdf...
View Article部落探訪(30)静岡県浜松市中区花川町(前編)
静岡県浜松市中区花川町(はなかわちょう)は、かつては吉野町と呼ばれた、1000年以上の歴史がある部落である。 『しいの木の里 愛称標識の由来』(平成6年3月)によれば、延長元年(923年)に大和国(奈良県)より2人の朝廷の要人であった落武者が現在の芳池橋の辺り(花川町54番地付近)に居を構えたとの伝承があるという。...
View Article部落探訪(30)静岡県浜松市中区花川町(後編)
前編で賑わいでいた場所は、「ばらの都苑」である。鉄工所と茶畑を営んでいる男性が、バラが好きだった亡き妻の供養のために始めたバラ園ということなのだが、一般に無料で開放され、さらに無料で静岡茶も振る舞われていた。 筆者は訪れるまで存在を知らなかったのだが、全国でも珍しいバラ園であるため、ちょっとした観光名所になっているようだ。...
View Article部落探訪(31)神奈川県横須賀市馬堀町
横須賀市の最大の部落は馬堀町(まぼりちょう)にある。馬堀と言えば「馬堀海岸」が有名で、駅名も馬堀海岸である。 しかし、馬堀海岸と呼ばれる地域は、もとは遠浅の海だった場所を戦後に埋め立てて出来た。部落は現在の馬堀海岸から内陸側に細長く存在していて、1934年当時の世帯数は55、人口は330であった。 自動車で馬堀海岸に行く道は分かりやすい。横浜横須賀道路のどん詰まりで降りればいい。...
View Article部落探訪(32)神奈川県川崎市高津区下作延
川崎市下作延(しもさくのべ)は、高津区役所の近くにあり、周囲には市税事務所や年金事務所や県税事務所がある。最寄り駅は東急線の溝の口駅か、JRの武蔵溝ノ口駅だ。 1934年の時点で世帯数は31、人口は155の部落であったのだが、周辺はかなり都市化が進んでいる。...
View Article東京高裁第9民事部審尋終結
現在東京高裁では第9民事部に復刻版全国部落調査の書籍の出版禁止に対する保全抗告が係属しているのですが、6月9日に審尋が終結し、結果待ち状態になりました。 示現舎側では6月2日に以下の書面を提出しました。 準備書面A-H29-6-2.pdf 証拠説明書A-H29-6-2.pdf...
View Article川崎市同和相談事業の謎(1)「海苔弁当」の公開文書
昨今は、国会では森友学園・加計学園問題、東京都では築地市場の豊洲への移転問題が取り沙汰されている。このような政治や行政にからむ問題がある度に、メディアが行う取材方法の1つに、「情報公開請求」という手続きがある。...
View Article部落探訪(33)京都府綴喜郡井手町井手段ノ下・浜田・下赤田・南猪ノ阪
「混住率(こんじゅうりつ)」という用語がある。単位は%(パーセント)で、ある地域の同和関係者の比率を表す。つまり、100%であればその地域の全員が同和関係者であり、0%であれば同和関係者は一人もいないということになる。...
View Article東京高裁第9民事部決定出版禁止を維持
以前お伝えしたとおり、全国部落調査の出版禁止の件が係属していた東京高裁第9民事部は、早々と審尋を打ち切っていましたが、16日付けで決定が出されました。決定の内容はこちらです。 決定-H29-6-16.pdf 結論は示現舎側と解放同盟側双方の抗告を棄却で、横浜地裁の決定が維持されました。 その理由は、やはり組坂繁之らが「同和地区の出身」ということが前提になっています。決定にはこうあります。...
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